小麦製品は中毒になるって本当!?

カラダコラム

パン、ラーメン、パスタ、ピザなど、小麦を使った食べ物はみんな大好きなものばかり。やはり小麦には中毒性のある成分が含まれているのでは!?ということで、少し解説します。

中毒になると言われる原因は小麦の「グルテン」

タバコやお酒が中毒の原因になるのは既にご存じかと思いますが、実は小麦製品にも中毒症状を引き起こす成分が含まれています。
それが「グルテン」。
グルテンは小麦の主要成分であるタンパク質の一つで、グルテンが体の中に入って消化されると、エクソルフィンというポリペプチド化合物に分解されます。
実はこの「エクソルフィン」がやっかいな存在で。
人の脳には、血液脳関門という強固なバリアが張られていて、普段は脳細胞が有害物質に浸食されないように守られているのですが、エクソルフィンはなぜかその関門をいとも簡単に通過してしまいます。
それだけではありません。
さらに面倒なことに、関門を通過した後に、脳内のモルヒネ受容体と結びついてしまうのです。

エクソルフィンがモルヒネ受容体と結びつくと、体はどうなるのか!?

。。。幸せな気分になります。
パンやケーキの食べ放題などのお店に行くと、みんな幸せな気分になりますよね。
その多幸感から依存性が生じ中毒になるのです。
モルヒネ受容体は、アヘン(麻薬)の受容体でもあるので、その依存性の高さは計り知れません。
ダイエットのために小麦製品を食べない「グルテンフリー」を実践している方は、どうかこの依存性との葛藤にストレスをため過ぎないように気を付けてください。

中毒だけではない!?グルテンの注意点

小麦の主要タンパク質のひとつ「グルテン」は、中毒症状を引き起こすだけではありません。
グルテンは消化器官で消化されにくい特質を持っているので、とり過ぎると分解されなかったグルテンが腸の粘膜に付着して、炎症を引き起こしてしまいます。

グルテンにより、腸の機能が阻害されるとどうなるのか!?

食べ物の栄養を吸収する力や、腸内の善玉菌と免疫細胞のはたらきが弱くなるので、腹痛、便秘、下痢など消化器官の機能障害だけでなく、リウマチなどの免疫疾患や栄養失調につながる可能性もあります。
小麦製品が中心の食生活を送っている方で、原因不明の不調が続いている方は、もしかするとグルテンに対して腸が過剰反応を起こす「グルテン過敏症」か、もしくはグルテンを消化する酵素を持たない「グルテン不耐症」の体質を持っているのかもしれません。
小麦製品を食べた後に、頭痛や皮膚疾患など重い症状が出る場合は、グルテンに対して免疫が暴走する「セリアック病」ということも考えられますので、医療機関の受診をおすすめします。

それでも私がグルテンフリーをしない理由

私は個人的に小麦製品をとらない「グルテンフリー」推奨派ではありますが、特にグルテンフリーを実践しているわけではありません。
家族もみんなパンが好きで、パスタやうどんも食べます。
確かに小麦製品には依存性が高く腸炎症を引き起こす危険因子があります。
しかし、逆に大好きなパンやパスタを食べた時の幸福感は、幸せホルモンであるセロトニンの分泌を促し、ストレスを軽減する作用も認められるわけです。
ただ同じ小麦製品でも、輸入小麦を使ったものや遺伝子組み換え原料のものは、除草剤やポストハーベスト(輸入時に散布される殺菌剤)のリスクがあるので食べません。
それと、夜に小麦製品を食べることは、一番の太る要因なので避けています。
何事も「適度適量」を心がけて、心と体のバランスを保つ。
それこそが、健康維持にとって一番大切なことだと考えています。

ブログ筆者/川上晶也

ブログ筆者/川上晶也

大阪の料理研究家。健康料理家。料理研究所『おとな食堂®』代表。著書『川上晶也のコロナに負けない健康レシピ手帖』(徳間書店)他、全10タイトル。

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